一般社団法人 美夜古青年会議所 主催の創立50周年記念事業である『アルピニスト野口健特別講演会』に行ってきました。
私の中で野口健さんといえば、ネスカフェの『違いを楽しむ人のNESCAFE GOLDBLEND』の野口さん。 しかし、テレビ番組でも良く拝見させて頂きますが、登山家・アルピニストとして有名ですね。 登山でいえば、七大陸最高峰の最年少登頂達成の人です。1999年のエベレスト登頂以降、環境保護の観点から山の清掃活動をしていたり、フィリピンで戦時下に亡くなった日本人のご遺骨を日本に持ち帰り納骨したり、と広いジャンル・レベルで活動をしている方です。人間として尊敬します。
この度、そんな有名な方が苅田町の公民会で講演会だなんて、なんて素敵な巡り合わせでしょうか(^_^)
講演会のタイトルは『あきらめないこと、それが冒険だ』でした。
実際の内容は…といいますと、野口さんの生い立ち=日本人とエジプト人の混血であることや、それが原因でグレたこと。グレた挙句に他人にケガをさせて停学。停学中に父親に「旅に出ろ」と言われ、放浪している最中に植村直己の著書「青春を山に賭けて」と出会って登山を始めたこと。そして登山を通じての哲学を語って頂きました。
話し方はすごく軽く明るい方でしたが、登山家になって以降の登山の実際と自己啓発のお話は想像を絶しました。 登山って、やっぱり命が懸っていてすごく壮絶なんですね。登山ってすごく自分との闘いなのですね。
そのお話の中で、すごく心に残った言葉は3つありまして。
1.自由とは孤独…登山家=個人活動なので、スポンサーを探してお金を出してもらって、自分の好きなことをする。しかし自分の考えと決断にすべての責任がかかるんですよね。
2.何事もコツコツやるしかない…史上最年少で七大陸最高峰、最年少登頂達成した方なので、さぞ効率的にやってるんだろうね、と人から言われるそうです。でも実際はやはり1つ1つのことをコツコツやっていて、登頂成功と生きて帰ることができるという結果につながっているということ。やはりコツコツの中の更に小さなか事からコツコツやりましょうよ、と。
3.登山は自分との会話が多い…エベレスト登山に2回目失敗したとき、日本に戻ったら記者会見で叩かれるんだろうな、と思ったそうです。自分がかわいそうになったのか、ベースキャンプの中で一人二役をして「生きて帰ってこれてよかったですね」「ありがとうございます」「自分の判断は間違ってなかったんですね」「ありがとうございます」なんて自分で自分を褒めていたそうです。
私も字を教えることで人様からお金を頂いています。登山家のように命を懸けているわけではないですが、人生は懸っていると考えています。そして私の言動の1つ1つが生徒へ影響を及ぼしていると自覚しています。
私も個人として活動しているので、この3つは心にとめて、今後の活動に活かして行きたいなぁ、と身が引き締まりました。
※講話の中に、1996年にエベレストに登頂された難波康子さんの名前も出てきましたので、帰宅後、映画「エベレスト(2015年公開)」を鑑賞しました。これで4回目の鑑賞です。この映画ではエベレスト登山を通して、登山の過酷さがよく伝わるものとなっていますので、気になる方にはお勧めさせて頂きます。